日本公認心理師協会

公認心理師の職能団体として、一般社団法人日本公認心理師協会があります。公認心理師として活動していく上で職能団体は重要な存在と言えます。

日本公認心理師協会がどのような職能団体かを見ていきましょう。

日本公認心理師協会

日本公認心理師協会は公認心理師誕生に合わせて設立された職能団体です。2019年2月2日時点では、公認心理師以外の資格でも入会することができます。

会員になると受けられるサービス

  • 会員証が発効されます。
  • メールマガジン(会員情報レター)が随時送付されます。
  • 研修会・大会等、自己研鑽の機会が得られます。
  • 本協会主催の研修会等に会員料金で参加できます。
  • 法制度の動きなど最新情報が手に入ります。
  • 会員専用のホームページへアクセスできます。
  • 会員専用ページの「求人情報掲示板」の利用(準備中)
  • 公認心理師賠償責任保険に自動加入(準備中)。
  • その他にも、役立つ、使える、ためになる、企画を準備中です。
https://www.jacpp.or.jp/join.html

公認心理師賠償責任保険に自動加入できるのがいいですね。日本臨床心理士会の会員と同等の保険であれば、臨床心理士資格を更新しないと決めた人にとって助かる制度だと思います。

入会資格

日本公認心理師協会の会員は、正会員、準会員、賛助会員、名誉会員に分かれています。

正会員

正会員になるには、以下の資格の登録を受けている必要があります。

  • 公認心理師
  • 臨床心理士
  • 学校心理士
  • 臨床発達心理士
  • 特別支援教育士

公認心理師以外の資格は経過措置に合わせたもので、「公認心理師試験を受ける意思を有」することが条件となっています。

また、公認心理師以外の資格の規定は、平成34年(2022年)9月14日に消滅することになっています。

公認心理師以外の資格が正会員として認められる理由として、日本公認心理師協会は次のように説明しています。

 公認心理師は、これまでの実践現場での心理職の活動を、継続して質の高い心の健康の保持増進をめざす職種であるため、実績ある心理専門職には入会を認め、公認心理師の質の向上に協力・貢献していただくことを期待しています。
 具体的には、保健医療分野では臨床心理技術者、福祉分野では児童心理司や心理療法担当職員、教育分野ではスクールカウンセラー、司法・犯罪分野では矯正心理専門職(法務技官)などが、長く心理専門職として働いています。公認心理師法が定める経過措置においては、すでに現場で心理支援を行っている人(現任者)の公認心理師受験資格を認めています。現任者には資格を取る前であっても、継続して職能団体の質の向上に寄与し、国民の心の健康の保持増進に大いに貢献することが期待されます。公認心理師協会は心理専門職の質の向上を目指す職能団体を目指すに当たり、こうした実績を継続的に維持、発展させてゆきます。
 公認心理師法成立時の衆議院・参議院の付帯決議においても、「臨床心理士をはじめとする既存の心理専門職及びそれらの資格の関係者がこれまで培ってきた社会的な信用と実績を尊重し、心理に関する支援を要する者等に不安や混乱を生じさせないように配慮すること」と決議されており、立法の趣旨に沿っていると考えています。
 以上の理由で、経過措置の期間中は、現任者の方々にも公認心理師協会の活動に参加していただくことが会の出発に当たり有用であると考えています。

https://www.jacpp.or.jp/association/about.html

準会員

準会員は、公認心理師以外の資格の正会員だった人が、平成34年(2022年)9月15日以後も日本公認心理師協会にの目的に賛同して、理事会が定める手続きによって入会した者とされています。

公認心理師資格を取らなかった人、取れなかった人は正会員であり続けることはできませんが、手続きをすることで準会員として残ることが可能ということです。

賛助会員

賛助会員は、日本公認心理師協会の目的に賛同して、事業を賛助する個人と法人です。

名誉会員

名誉会員は、日本公認心理師協会に功労があった人や学識経験者で、理事会の推薦を受けて、総会で勝因を受けた個人です。

入会金

10,000円
※日本公認心理師協会立ち上げの初年度(2019年9月末日)までに入会申し込みをした場合、入会金が無料になります。

年会費

10,000円

入会手続き

提出書類

  1. 入会申込書
  2. 公認心理師登録証の写しなど(氏名と登録番号がわかる書類)
  3. 臨床心理士、学校心理士、臨床発達心理士、特別支援教育士の場合は、各資格保有を証する会員証等の写し(氏名と登録番号がわかる書類)

上記の1と、2または3をメールで日本公認心理師協会に送付します。メールで送付できない場合はFAXでも受け付けています。

日本公認心理師協会理事会による入会決定は4月の予定となっています。入会が決定した場合、入会申込書に記入したメールアドレス宛に入会決定通知が送られます。その通知に記載された手順で、指定日までに会費を振り込んでください。

日本公認心理師協会 入会案内

協力・協賛団体

2019年1月24日現在の協力・協賛団体は次の通りです(「日本公認心理師協会について」からの引用)

  • 一般社団法人 日本心理臨床学会
  • 公認心理師養成機関連盟
  • 公認心理師制度推進連盟
  • 一般社団法人 日本臨床心理士会
  • 一般社団法人 学校心理士認定運営機構、日本学校心理士会
  • 一般社団法人 日本スクールカウンセリング推進協議会
  • 一般社団法人 日本発達障害ネットワーク(JDDnet)
  • 特定非営利活動法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会
  • 公益財団法人 国際医療技術財団

一般社団法人 日本公認心理師協会サイト

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