心理学には多くの専門用語が存在します。そのすべてを覚えておくことは不可能であるため、必要になったときに調べられるようにしておくことが重要になります。
心理学用語を辞典という形でまとめた『心理学辞典』有斐閣があります。他にも心理学用語の辞典がありますが、今回は有斐閣の『心理学辞典』を取り上げます。
心理学を学ぶために、どれでもいいので1冊は手元に置いておくことをオススメします。
『心理学辞典』有斐閣の編集者
- 中島義明
- 安藤清志
- 子安増生
- 坂野雄二
- 繁桝算男
- 立花政夫
- 箱田裕司
『心理学辞典』有斐閣の構成
有斐閣の『心理学辞典』は通常の辞典のように、五十音順に用語等が掲載されています。
巻末には、和文事項索引、欧文事項索引、和文人名索引、欧文人名索引があります。和文人名索引は「ヴント」のように、カタカナ表記の人名も掲載されています。
有斐閣のホームページにある紹介文には次のように書かれています。
感覚・知覚,学習,認知,感情,行動,発達,パーソナリティ等の基礎的知見から,教育・社会・臨床などの応用分野まで,現代心理学の全領域にわたる概念・理論・方法・技法・人名を網羅し詳解した最新の辞典。生理学,精神医学,エソロジー等の隣接科学の成果にもきめ細かい目配りを行った。学習・研究,および教育・医療・福祉等の実践に携わる方々の座右に必備の1冊。
http://www.yuhikaku.co.jp/dictionary/detail/4641002592
有斐閣の『心理学辞典』には、基礎から臨床までの幅広い分野に関する内容が掲載されています。ただし、すべてを網羅できているわけではないため、掲載されていない用語もあります。
『心理学辞典』有斐閣の使い方
有斐閣の『心理学辞典』は、知らない用語に出会ったときや、正確な意味を知りたいとき、再確認をしたいときなどに使うことをオススメします。
曖昧な理解や思い込みによる理解などを避けるため、試験勉強のときのようにしっかりと理解するときには必須と言っていいと思います。
また、心理職は他職種向けの研修を頼まれる場合もあるため、心理学用語を間違って使わないようにチェックするためにも使うことができます。
すべての用語や人名等を網羅できているわけではないため、『心理学辞典』有斐閣に掲載されていない用語等は他の専門書等を使って調べる必要があります。
また、より詳しい内容を知りたい場合にも、『心理学辞典』有斐閣だけでは十分とは言えません。『心理学辞典』有斐閣はあくまで辞典であるため、素早く意味を調べることを目的に使用すると良さそうです。
このような辞典は、心理学を学ぶときに1冊は手元にあると役に立つので、お気に入りの1冊を見つけて購入するといいでしょう。