第2回公認心理師国家試験の試験対策

2019年は第2回公認心理師国家試験が実施される予定です。すでに2019年の公認心理師現任者講習会も始まり、試験対策を始めている人もいると思います。

第1回試験は過去問もなく、手探り状態での試験対策でした。第2回は過去問があるので、試験対策もやりやすいかもしれません。

第1回試験の試験対策で役に立ったテキストや問題集を中心に、第2回公認心理師国家試験の試験対策を考えてみます。

第2回公認心理師国家試験について

公認心理師国家試験は公認心理師法第6条で、年1回以上実施することとされています。

公認心理師法第6条
試験は、毎年一回以上、文部科学大臣及び厚生労働大臣が行う。

公認心理師法

第1回試験は2018年9月9日に行われました。北海道胆振東部地震の影響による追加試験は2018年12月16日に実施されました。

公認心理師法第6条の規定により、2019年も公認心理師試験が実施されます。それが第2回公認心理師国家試験です。

2019年2月13日(水)に公示された官報で、第2回公認心理師国家試験が2019年8月4日(日)に実施されることが公表されました。

【2019年8月4日実施】第2回公認心理師国家試験の概要

第2回公認心理師国家試験の試験対策

第1回目の国家試験は合格率が高くても、2回目以降は難易度が上がることがあります。第1回試験で約28,000人が合格しているので、第2回試験は難易度が上がり、合格率が低くなるかもしれません。

第1回試験よりも、しっかりとした試験対策が求められます。

第2回公認心理師試験出題基準・ブループリント

2019年3月20日に第2回公認心理師試験の出題基準・ブループリントが公表されました。出題基準・ブループリントも試験対策として重要になります。

出題基準は大項目、中項目、小項目(キーワードの例)で構成されています。その出題基準に基づいて問題が出題されます。

ブループリントは試験設計表とも言われ、出題割合を示したものです。出題基準にある24の大項目の出題割合がブループリントには書かれています。

第2回公認心理師試験の出題基準・ブループリントについては、「【2019年】第2回公認心理師試験出題基準・ブループリント」にまとめてあります。

過去問集

2018年9月9日に行われた第1回試験は、試験問題と解答が公開されています。残念ながら解答の根拠は公表されていませんが、過去問は試験対策として有効に使えます。

2018年12月16日に行われた追加試験も、試験問題と解答が公開されると思われるため、2回分の過去問を使った試験勉強ができます。

第1回公認心理師試験の過去問集が出版されていますが、確認した過去問集については2018年9月9日実施分の問題のみが掲載されています。

過去問はただ正答すればいいというものではなく、その根拠が重要になります。試験問題と解答については無料で公表されていますが、問題解説が試験対策として重要であるため、最低1冊は過去問集を手に入れることをオススメします。

過去問は知識と時間配分の確認に使うことができます。早めに1度解いておくといいでしょう。

第1回公認心理師試験問題解説

『第1回公認心理師試験問題解説』は、2018年9月9日実施分の第1回公認心理師試験の問題と解説が掲載されています。問題は国家試験と同じ順番で掲載されています。

また、「背景的知識」と「臨床的ポイント」が書かれている問題もあり、試験対策としてより詳しく学ぶことができると同時に、臨床家として役立つポイントも知ることができます。

『第1回公認心理師試験問題解説』の監修は、下記で紹介する『公認心理師必携テキスト』を編集した福島哲夫先生です。

第1回公認心理師試験問題解説

第1回公認心理師国家試験-要点解説と必修用語

『第1回公認心理師国家試験-要点解説と必修用語』は、2018年9月9日実施分の第1回公認心理師試験の問題と解説に加え、必修用語225語が掲載されています。

問題は分野別に並び替えられているため、分野ごとの知識を確認することができます。

必修用語225語も掲載されているため、過去問集に加えて用語集として使うこともできます。必修用語には「Q1」というように関連する問題番号も書かれているため、過去問集部分と連動させながら勉強することが可能となっています。

第1回公認心理師国家試験-要点解説と必修用語

試験対策に役立つテキスト

試験対策に役立つテキストを第1回試験の経験を基にして紹介します。

公認心理師必携テキスト

『公認心理師必携テキスト』はブループリントを網羅した初めてのテキストとして出版されました。

ブループリントは国家試験の出題基準のことで、基本的にはブループリントに書かれていることから出題されます。

公認心理師試験では、基礎心理学から主要5分野(保健・医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働)、法律や制度と幅広い知識が求められます。

それが1冊にまとまっているというありがたいテキストが『公認心理師必携テキスト』です。『公認心理師必携テキスト』だけで十分とは言えませんが、全体像を確認するために一読することをオススメします。

公認心理師必携テキスト

公認心理師エッセンシャルズ

公認心理師試験の試験対策で苦労するものの1つが関係行政論です。法律や制度に関することは重要ですが、なかなか難しいものです。

『公認心理師エッセンシャルズ』はブループリントに準拠したテキストではありませんが、関係行政論の勉強に役立ちます。

ページ数自体はあまり多くないので、とりあえず目を通して、どのような法律や制度があるのかを確認するといいでしょう。

公認心理師エッセンシャルズ

公認心理師基礎用語集-よくわかる国試対策キーワード117

試験対策のテキストをカバンの中に入れておき、時間があるときに勉強したいというニーズもあると思います。

しかも、そのテキストがブループリントに準拠しているとしたら、どうでしょうか?

そのような希望を叶える1冊が『公認心理師基礎用語集-よくわかる国試対策キーワード117』です。

117のキーワードの解説が書かれたテキストですが、キーワードごとの解説ではなく、解説の中にキーワードが含まれているというものです。

中にはキーワードの解説になっているところもありますが、コンパクトにまとめられているので、持ち歩く1冊としてオススメです。

脳の機能局在についても書かれているので、脳神経系が苦手な人にはありがたいと思います。

公認心理師基礎用語集-よくわかる国試対策キーワード117

公認心理師の基礎と実践23 関係行政論

関係行政論は法律や制度なので、心理学の勉強よりも難しいと感じる人が多いと思います。関係する法律や制度はたくさんあるので、すべての法律に目を通すことは現実的ではありません。

公認心理師として働くために関係行政論はとても重要なので、試験対策を超えて、実務に活かせるように勉強していくといいでしょう。

経験のある分野の法律や制度であればある程度わかっていると思いますが、経験のない分野はほとんど知らなかったりします。

『公認心理師の基礎と実践23 関係行政論』は、標準テキストとして作られたテキストなので、最低ラインとして必要な知識が書かれています。

試験対策以外でも役に立つと思うので、手に入れた方がいい1冊と言えます。

公認心理師の基礎と実践23 関係行政論

心理学検定基本キーワード改訂版

公認心理師試験の心理学分野は、心理学検定と重なっているところが多くあります。そのため、心理学検定のテキストが役に立ちます。

心理学をベースとした資格である公認心理師は、心理学に基づいた支援を行います。心理学が専門の資格になるので、基礎心理学の知識もしっかりと身につけたいところです。

『心理学検定基本キーワード改訂版』の難易度は高めですが、第2回試験の難易度が上がる可能性も考えて、しっかりと勉強することをオススメします。

公認心理師資格を取ろうとしている人の多くは心理学に興味があると思うので、早く試験対策を始めれば、『心理学検定基本キーワード改訂版』を使って楽しく勉強できるかもしれません。

心理学検定基本キーワード改訂版

『心理学辞典』有斐閣

テキストではありませんが、公認心理師試験の試験対策には心理学用語や人名などを正確に覚えておく必要があります。そのときに役立つのが『心理学辞典』有斐閣です。

用語等はテキストよりも辞典の方が早く調べられるため、心理学の辞典は有斐閣のものでなくてもいいので1冊は手元に置いておくことをオススメします。

心理学辞典』有斐閣

試験対策に役立つ問題集

試験対策では、問題をたくさん解くことも重要になってきます。第1回試験では問題集がほとんどなかったため、苦労した人が多かったと思います。

第2回試験でも役立つ問題集を紹介します。

公認心理師試験 これ1冊で!最後の肢別ドリル

おそらく『公認心理師試験 これ1冊で!最後の肢別ドリル』を使って試験対策をした人は多いのではないでしょうか。

『公認心理師試験 これ1冊で!最後の肢別ドリル』は、京都コムニタスが作った全領域の問題と、辰巳法律研究所が作った関係行政論の問題の2部構成になっています。

重要になるのは辰巳法律研究所が作った問題の方です。特に公認心理師法に関しては、『公認心理師試験 これ1冊で!最後の肢別ドリル』だけで十分だと思います。

心理学領域の問題集でいいものが出たとしても、公認心理師法を頭に叩き込むために役に立つ1冊です。

公認心理師試験 これ1冊で!最後の肢別ドリル

心理学検定一問一答問題集A領域編・B領域編

公認心理師試験の心理学分野は、心理学検定と重なる部分がたくさんあります。そのため、心理学検定の問題集が役に立ちます。

心理学検定はA領域とB領域に分かれていて、問題集もA領域編とB領域編に分かれています。

『心理学検定一問一答問題集A領域編・B領域編』は難易度が高めですが、『心理学検定基本キーワード改訂版』と合わせて使うことで、知識の定着に役立ちます。

心理学検定一問一答問題集A領域編・B領域編

精神保健福祉士国家試験過去問解説集2019

精神保健福祉士と公認心理師は異なる専門性を持つ国家資格ですが、試験の内容としては重なるところもあります。

第1回試験では過去問がなかったため、『精神保健福祉士国家試験過去問解説集2019』が役に立ちました。

公認心理師試験の過去問プラスアルファを勉強したいという場合は、精神保健福祉士国家試験用のものを使うといいかもしれません。特に福祉分野の法律や制度について、詳しく知りたい場合は役に立ちます。

精神保健福祉士国家試験過去問解説集2019

Psychology Quiz

試験対策を楽しくやりたい人は、クイズ感覚で勉強していくといいかもしれません。

それに適しているのがcolon yukimiさんのPsychology Quizです。

QuizGeneratorというものを使用して作っているようで、ネットに繋がった端末(PCやスマホ、タブレット)があれば使うことができます。

精神医学や精神症状評価尺度のネタはあるようなので、リクエストすれば問題を追加してくれるかもしれません。

Psychology Quizを使って勉強すると隙間時間を有効に使えると思います。

まとめ

テキストでも問題集でも、「これ1冊やれば十分」というものはありません。難易度が上がる可能性のある第2回試験の対策では、細かいところまで確認する必要があるでしょう。

そのため、第2回公認心理師国家試験の試験対策では、いくつかのテキストと問題集を組み合わせた勉強が役に立つと思います。

それと同時に、試験対策は早く始めた方が合格する確率を高めることができます。まだ試験日もわからない状態なのでやる気が出ないかもしれませんが、テキストや問題集を揃えたり、少しずつ読んでいったりという勉強をしておくといいでしょう。

現任者ルートでの受験の人は受験資格に期限があるので、しっかりと対策をして、第2回公認心理師国家試験に臨んでください。


【2019年8月4日実施】第2回公認心理師国家試験の概要

コメント